伊号第 31 潜水艦(伊 31 潜)


 「乙型」潜水艦の12番艦。写真は進水前日の姿で、横須賀海軍工廠の船台に乗った状態。 司令塔などの上部構造物はなく、船殻の内部が見えている。
 乙型は20隻が建造され、太平洋戦争で日本海軍潜水艦部隊の主力を構成した。 伊31潜は開戦から半年後の1942(昭和17)年5月30日に横須賀海軍工廠で竣工し、8月には第1潜水戦隊に編入されて実戦に投入された。 11月からガダルカナル島への物資輸送に従事、翌43(昭和18)年2月からアリューシャン列島方面での作戦に参加する。 アッツ島、キスカ島への物資、人員輸送の任務に就いていたが、5月に米駆逐艦との遭遇戦で被弾、沈没した。
(1941年03月12日撮影) 【時事通信社】