伊号第2潜水艦(伊2潜)


 巡潜1型の2番艦で、スペックは伊1潜と同一。建造も同じ神戸川崎造船所で行われたが、竣工は4カ月遅い1926(大正15)年7月となった。 40口径14センチ単装砲2門と7.7ミリ機銃1丁、53センチ魚雷発射管を艦首に4門、艦尾に2門備えている。航続距離は2万4000海里(4万4450キロ)と、無補給で日本から米西海岸を往復できる能力を持っていた。
 伊2潜は伊1潜とともに第2潜水戦隊に配属され、日中戦争での沿岸作戦の後、太平洋戦争では真珠湾攻撃の前方哨戒に従事。 その後、42(昭和17)年からガダルカナル島への物資補給にも参加するが無事に帰還した。 さらに、孤立するアリューシャン列島のキスカ島への輸送任務でも活躍したが、44(昭和19)年にラバウルからトラック島の基地に帰還する途中、消息不明となった。
(1929年撮影) 【時事通信社】