伊号第 26 潜水艦(伊 26 潜)


 「乙型」潜水艦の7番艦として、太平洋戦争直前の1941(昭和16)年11月に呉海軍工廠に竣工する。開戦時は第1潜水戦隊に所属し、北太平洋の哨戒任務を担当した。 伊26潜は、開戦当初から敵艦船と出会う機会に恵まれ、同年12月には米商船を撃沈したほか、翌42(昭和17)年8月には米空母サラトガに魚雷を命中させて修理に3カ月以上かかる大損害を与え、同年11月には米巡洋艦ジュノーを撃沈している。
 43(昭和18)年1月からガダルカナル島への物資輸送に従事し、44(昭和19)年2月にはインド独立運動の工作員をパキスタンに上陸させる特殊任務にも携わった。 しかし、同年10月、フィリピン・レイテ島東方で消息を絶ち、戦没と認定された。
【時事通信社】